丸鋸を安全に使うために丸鋸直線カット治具を作ってみました。
丸鋸専用の作業台のようなものですね。
二本のアルミスライドガイドにより、丸鋸を安定してスライドさせることが可能。
精度だけでなく、キックバックも起こりにくい仕組みになっています。

設計図
今回の治具の設計図は、下のBuyボタンよりダウンロードできます。
[Plan]Circular Saw Cross Cutting guide
1、ラインレーザー直線カット
丸鋸ラインレーザーを利用して位置合わせを行い、加工することができます。
丸鋸に取り付けるラインレーザーも自作です。レーザーの作り方は左のリンクを参考にしてください。

2、直角カットガイド
治具の左側を基準にしてガイドを位置決めすれば直角に設置できます。
丸鋸ガイド底面に埋め込んだマイタースロットにネジ固定します。

3、同じ長さに切り揃える
同じ長さに切り揃えたいときはストッパーを利用すると便利です。

3つ切断して精度は0.02mmに収まりました。
木工用としてはなかなかの精度です。

4、小さい木材のカット
小さい材料を加工したい場面は意外と多いです。
ですが、材料が小さくなればなるほど手で持って加工するのは危険。
そこでネジと金具を利用して材料をクランプすると便利です。
下の写真では数cmの材料を切っているところです。
5、45°切断治具
↓
45°カットした材料を組み合わせました。
木枠などに多用される技法ですが、非常に精度の高い加工が求められます。

6、自由角度治具
40°とか。35°など、様々な角度の加工ができると便利です。
そこで自由角度治具を作りました。
利用頻度は低く、目盛りの位置合わせは文字通り目で合わせるため精度はあまり高くありません。
しかし、いざという時役に立つガイドです。

作り方
直線定規や直線カットジグなどをしっかりと固定して丸鋸で加工します。

マイタースロットにミスミのアルミフレームを利用しました。
ミスミは事業者向けの商社なので利用するには事業者として登録が必要です。
面倒な方はアマゾンなどでマイタースロットを手に入れることが可能です。サイズは異なりますが機能上は同じものです。

以前作った磁気ボール盤を利用してアルミフレームにネジ穴を開けます。
ちなみにアマゾンのマイタースロットにはネジ穴が開いていますから加工は不要です。

↓
無給油ブッシュを圧入しますが、ベース木材を補強する為に木工用ボンドを塗布します。

丸鋸をスライドさせるレームには不要になった窓枠が丁度良いものがあったので再利用することにしました。
同じものが欲しい場合はこちらの16mm角 羽根つきアルミフレーム(長さ600mm)をご利用ください。
L字アルミアングルなどでも代用可能です。

羽根つきアルミフレームにねじ穴を開けます。

丸鋸ガイドに羽根つきアルミフレームをねじ止めします。
(片側だけ)

羽根つきアルミフレームが動かないように木片を接着します。

丸鋸が滑る部分に敷居すべりテープを貼り付けます。

もう一方の羽根つきアルミフレームを仮置きし、丸鋸を乗せます。

丸鋸がスムーズに摺動するようにアルミフレームの間隔を調整します。
調整したらL字金具を取り付け、フレームが緩まないようにねじで押えます。

また、L字金具をベースに固定し、丸鋸のストッパーを取り付けます。
ストッパーが無い場合、丸鋸をスライドさせすぎると治具を切断してしまうことが考えられます。
安全面でもストッパーは必要です。

治具を使ってみよう
治具を使って直線カットをしてみましょう。
木材を固定するときは手で押えず、治具に取り付けたマイタースロットを利用し、ネジとナットで固定すると安全です。

手で押えないので安全に切断できました。
また位置合わせもラインレーザーを利用することで容易になり、クイックな仕事が可能です。

他の機能については次の記事で作り方を紹介したいと思います。
こんな感じでyoutubeの動画で色々な工作をしています。
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