以前にレーザーポインターとガラス棒を使ってラインレーザーを作ったことがありましたが、それを丸鋸に取り付けてみました。
↓以前製作したラインレーザー
https://jisaku-koubou.com/6056
こんな感じでラインレーザーを使てフリーハンドで直線カットができますが、「これ必要なの?」って思う方がいるかもしれません。
何故なら、ケガキ線に丸鋸の黄色のガイドを合わせて切断すればよいから。
必要ないと言えば必要ないものなのです...
しかしこのガイドに合わせたからと言って刃の部分がまっすぐにラインに乗っているという保証は無いのです。
下記の図を見てください。
本来下の左の様になるのが理想ですが、右側の様になる可能性もあるわけで、ラインと刃が平行になっている保証は無いのです。
実はこれは非常に危険な状態で、刃が食い込んで強烈なキックバックになる可能性を含んでいます。
キックバックすると丸鋸が後ろ側に跳ね飛ばされるので、体を切り付けられ、取り返しのつかない事故になります。
ラインレーザーを使うことで、少なくとも丸鋸の刃と線が平行になっているのか一目で確認することができます。
つまり、加工精度だけの問題ではなく、安全に丸鋸を使用することにも寄与するわけです。
また、ラインレーザーを使用しても物理的に刃が斜めになることは防げるわけではありません。
写真の様に丸鋸の真後ろには立たない!丸鋸を手で良く保持することが重要です。
作り方
丸鋸にラインレーザーを設置する金具を取り付けます。
使用する丸鋸はRYOBIのW-663というモデルで、カバーの止めねじを利用して金具を取り付けることにしました。
黒いねじは丸鋸から取り外したプラ用のネジです。
左の背の高いねじとスペーサーを用意しました。
取付金具は長さの違う2つのL字ジョイントを用意します。
↓
↓
L字ジョイントに接着したナットを利用してアルミ板をねじ止めします。
後ろ側にはスイッチ付きの電池ボックスを取り付けました。
コの字金具を用意し、写真の様にM4ナット、M4プラねじを取り付けます。
(これを2つ作ります。)
ラインレーザーにコの字金具を挟むようにしてM4プラねじで締め付けて固定します。
微調整の為にわざと不完全な取り付け方にしています。
(微調整が終わったらエポキシ接着剤などを流し込んで完全に固定します。)
コの字金具をアルミ板に接着します。
自作の丸鋸定規などを利用し、ラインレーザーのおおよその位置を合わせてください。
接着剤はJBウェルドか、メタルロックを推奨します。
ラインレーザーは先端のレンズ部分を回すことで、自由に角度を変えることができるようになりました。
前述のレンズ部を回転させ、レーザーと丸鋸ガイドのラインを平行に調整します。
↓こんな感じに丸鋸ガイドとレーザーが平行に調整します。
コの字金具のプラネジを緩め、丸鋸ガイドのラインとラインレーザーを一致させるように調整します。
調整が終わったら丸鋸を一番下まで下げてロックします。
大抵ラインがズレるので同様の手順でガイドと一致するように調整します。
これを繰り返して丸鋸の高さを変えてもラインが動かないように調整します。
調整したらコの字金の部分にエポキシ接着剤を流し込み、レーザーが動かないように完全に固定してください。
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