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自作ボール盤~多機能ドリルプレスマシンを自作する

木工

このボール盤は2019年に制作したものです。

テーブルやフェンス、ドリルビットを交換することで6つの加工に変形させることができる万能工作機械です。

  • ボール盤
  • 木工旋盤
  • ルーター旋盤
  • ディスクサンダー
  • ドラムサンダー
  • ドリルサンダー

この6つの機能が一台に搭載されています。
私の工作ルームは狭い為、それぞれ専用の加工機を設置するだけのスペースがないのでとても役に立っている工作機械です。

設計図はこちら

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ボール盤

360mm×250mmのテーブルは作業スペースが広く、安定した穴加工ができます。

テーブルにはTスロットを埋め込んでいるのでプルダウンクランプを利用して木材を固定することが可能です。
手で支えると危険な大口径のドリルを使うときに大変便利です。

テーブルは電動での昇降装置を搭載しました。
上下に動作するのはもちろんですが、スピードコントローラーを搭載しているのでテーブル位置を微調整するとき(切削深さの調整など)に大変便利です。
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また、追加機能としてノギスをドリルに固定し、深さゲージとして利用してみました。
これは非常に有用で、止め穴の深さを正確に加工することができます。

位置決め用のラインレーザーを使えば、簡単で正確な位置決めが可能です。
写真ではボヤっと映っていますが、実際にはもっとはっきりと細いラインに見えます。
ちなみに、ラインレーザーの作り方はこちらで紹介しています。
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木工旋盤

木工旋盤として使用するには、まずドリルを横向きにしてドリルテーブルを取り外します。

次にツールレストをリニアシャフトに取り付けます。

テールストックを取り付けます。

木工旋盤で使用するドライブセンターをも長ナットを加工した手作り品です。

加工したい木材にドライブセンターを打ち込みます。

ドリルチャックにドライブセンターを把握させます。

テールストックの軸を伸ばして材料を固定します。

ドリルを手前に回転させながら木工旋盤用のターニングツールを使って加工していきます。

試し切りしてみた結果ですがとてもスムーズに切削することができました。
ドリルを使っているので音は大きいですが、加工自体は問題ありません。

ルーター旋盤

ルーター用のアタッチメントを取り付けることで、精度の高い円筒加工ができます。

ドリルテーブルの昇降装置を使うことで精度の高い直線運動が可能です。
ルーターとドリルを両方動かして切削していきます。

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精度の円筒加工ができます。
この円筒は後のドラムサンダーの部品として利用します。
最小で59.27mm、最大59.33、誤差はわずか0.06mmの精度で作ることができました。
木製の加工機としては驚異的な制度です。
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ディスクサンダー

紙やすりを貼り付けたディスクをドリルに把握させれば、Φ150mmのディスクサンダーとして利用することができます。
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ディスクサンダー用のテーブルを取り付けます。

このようにディスクを回転させて材料を研削します。
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ディスクサンダーは木口面の直角加工などに適した道具です。

ドラムサンダー

ルーター旋盤で製作したドラムに布ヤスリを巻き付けます。
両面テープで仮止めしていますが、強力な両面テープならこれだけで十分実用に耐えます。
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ドラムサンダーのテーブルを取り付けます。
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ドラムをドリルとテールエンドに取り付けます。
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ドラムサンダーのテーブルの高さはネジによって調整します。
簡単な仕組みですが微調整が簡単で、とても精度の良い加工ができます。

ドラムを手前に回転させ、木材を研磨します。
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ドラムサンダーは木材の厚さを均一にするための道具です。
端材で加工テストしてみた結果、最小で39.50mm、最大で39.55mmと、こちらも非常に精度の高い加工が可能であることが分かりました。

ドリルサンダー

ドリルサンダーはドラムサンダーと類似のドラムユニットを使ったサンダーです。
似ていますが使い方が異なります。
ドラムサンダーが厚さを一定にする道具に対してドリルサンダーは木口面の曲線加工に使用する道具です。

ドリルサンダーモードにするには、まずドリルテーブルの上に集塵テーブルを取り付けます。
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集塵テーブルの穴にドラムを挿入し、ドリルでチャックします。
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ドリルサンダーはこのように使います。
特に内側にRのついた木材の加工にとても便利なサンダーです。

作り方

詳しい作り方はyoutubeの動画で解説しています。
興味がある方は是非ご覧ください。
また、設計図や、より詳しい作り方を解説したマニュアルもございます。
合わせてご利用ください。

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