丸鋸スライド台をより安全に使いやすく改良型を作ってみました。
壁に掛ければパネルソーになる2in1ジグです。
設計図は1200円にて販売中です。
上記ボタンが機能しない場合はこちらからお求めください。
https://jsk-koubou.stores.jp/
【改良点】
- スライド台と丸鋸を一体化したことで、万一キックバックしても丸鋸が跳ね上がる心配がなくなりました。
- 直角ガイドにアルミフレームを採用しました。歪みが無く安定したカットができます。
(旧型はMDFで直角ガイドを作ったため、いつの間にか「くの字型」に曲がっていました。) - Tスロットレールを従来の2本から4本に増加しています。
旧型のレール配置はかゆいところに手が届かない、なんとももどかしい物でした。 - 壁に固定することで場所を取りません。
この手のスライドガイドは小さいと大きな木材が切れないし、大きいと設置場所に困るという問題があります。
そこで、壁に掛けることで専有面積を極端に小さくでき、尚且つ容易に大型化できるという効果が生まれました。。
【デメリット】
- 丸鋸とスライド台が一体化している為、着脱が非常に困難。
実質的に専用の丸鋸が一台必要になります。
設計図(プラン)
設計図と詳しい作り方はこちら。ご興味のある方は是非参考にしてください。
↓設計図のイメージ
構造
基本構造はリニアガイドによる直線カットジグです。
試作品の為、動画ではリニアシャフトではなく、ステンレスパイプで代用しています。
ステンレスパイプなので精度や剛性・耐摩耗性が低いのですが、とりあえず使えるものになりました。
↓切断幅が最大540mmなのでパネルソーには程遠いのですが、10mm以下の木材までカットできるので小物の精密切断には十分通用するレベルです。
丸鋸のカウンターウェイトには3ℓのジャックダニエルに水を入れたものを使用。
実はこれでも重さが足りないので1kgの鉛を追加しています。これは鉛を入れたペットボトルに変更するつもりです。(割れると危ない・・・)
非常に安定しているので加工が楽になりました。
ほぼ改善するところが無いほど、完成されたデザインになりました。
唯一、丸鋸本体側の剛性不足が気になります。
丸鋸本体には角度調整(斜めカット)用の機構がありますが、この部分の剛性が足りないと感じています。
と言うのも、スライドソーとして利用した場合と、パネルソーとして利用した場合を比較すると、丸鋸の角度が直角からわずかにズレるのです。
これは、見かけのモーターの重さ方向が変わるからです。
角度にして1°ない位ですが、加工した材料を接合すると僅かに隙間ができてしまうので、微調整する必要がありました。
また、硬い材料(黒檀)を切ると剛性不足から刃が振れ、切断面が荒れることがあります。
こればかりは微調整でどうにかなる問題ではありませんから、何か解決策を考えなければらないと思います。
コメント