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オリジナルマインド(kitmill)のスピンドルを自作する~その2~

機械加工

オリジナルマインド(kitmill)のスピンドルを自作するの続きです。

オリジナルのスピンドルユニットの構造が分かったので、いよいよスピンドルシャフトを自作しようと思います。
ちなみに、自作するスピンドルシャフトは快削鋼(鉄)で作ります。

まず、シャンク径がφ3のエンドミルを把握する為には、内径φ3で高精度な中繰りを行う必要があります。
その為、ドリルやハンドリーマーでは十分な穴精度が出ませんでした(失敗)
高価なリーマーの中には、h7公差を実現できるものもありますが、一本2万円近くします。

そこで、細い中繰りバイトを作成し、穴加工を試みました。
作ってみた中繰りバイトがこれです。↓

ネックの長さが10mmで幅が2.8mm程度。
一応追い込み量を小さくして(0.4程度)切削可能です。
ただ作ってみて気が付いたのですが、ネックの長さが足りない・・・

オリジナルのスピンドルシャフトは、内径の奥行きが25mm程度あるので、中繰りバイトも25mm以上ないと加工できない事になります。

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ここまで来て色々不安な要素が出てきました。
まとめると、
1、エンドミルを10mmで把握しても性能上問題ないか?
2、φ3、長さ25mmの中繰りバイトを自作したとして、満足に切削できるか?

結局作ってみて失敗する可能性も考えるとかなり微妙。
そこで、予定変更してプロクソンのコレットチャックを利用する、”案2”で作ってみようと思います。

コレットチャックを利用する方法は、コレットチャックのテーパー部分を現物合わせて作れば比較的精度も良く、何より一本作ればφ3のシャンクは勿論、φ3.175、φ1.8、φ2.3などのルーター用ビットにも対応可能

特に、オリジナルマインドのCFRP(カーボン)用エンドミル”快刀乱麻”を利用する予定なので、シャンク径がφ3.175に対応している方が都合がよいのです。

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いよいよスピンドルシャフトの作製開始

材料はφ12の快削鋼一本を削り出して作ります。
快削鋼を旋盤にセット。
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内径、外形の加工を終えるとこの様になります。
先端のネジ加工する前に危うく突っ切る所でした・・・
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ネジ切り完了
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突っ切る前にコレットチャックを付けて振れ測定してみました。
動画のダイヤルは一メモリが1ミクロン。全く振れません。

オリジナルマインドのスピンドルホルダに装着して振れ測定しましたがこちらも全く振れません。

根元と先端の振れ測定です。先端は振れ幅は10ミクロン程度覚悟していましたが、全く問題ない仕上がりでした。

プロクソンのコレットチャックは作りがチープなので、ミクロンオーダーの精度は期待していませんでしたが完璧な仕上がり!
全く針が触れないのでダイヤルが壊れてしまったのかと思いました。

ただし、φ3のコレットチャックが3つ家にあったのですが、このうち一つだけ振れ精度が悪いモノがありました。
どれもルーターやミニフライスで使っていたモノなので、元から精度が悪かったのか、私の使い方が悪かったのか 分かりません。

一応振れ精度が悪かったコレットチャックの動画も載せておきます。
おおよそ30ミクロン(0.03mm)の振れ

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