両手が塞がっている状態でもシャッターが押せるようにフットスイッチを作ってみました。
見た目はかまぼこ板ですが、結構使い心地の良いスイッチです。
例えばこんな写真を撮影するときに有効。
両手が塞がっているので、今までタイマーを使って撮影していました。
2秒~5秒程度の短いタイマーですが、撮影数が多いと結構時間がかかります。
そこで市販のレリーズを改造してフットスイッチを作ってみることにしました。
開封すると意外としっかりした作り。純正品も持っていますが使用感にほとんど差がありません。
早速どんな構造になっているのか分解して見ました。
中身はすごい単純・・・金属板が3枚入っているだけ。
ボタンを押すと上の2枚の金属板が接触すしてオートフォーカスが作動します。
更に押すと一番下の金属板に接触してシャッターが押される仕組み。
改造も簡単そうです。
フットスイッチの構想
フットスイッチの構造は簡単でも、スイッチ機構は悩みました。
構想1
↓最初に考えた構造。レリーズの金属板をそのまま流用した形。作りやすいので蝶番の部品まで購入しましたが、大きな問題が発生。
足ではAFとシャッターの微妙な操作が困難だったのです。
半押しで維持するのが難しく、意図せずシャッターが切れてしまったり、半押しが解除されてしまったりと非常に使い心地の悪い構造です。
しかも、足先を浮かした状態で維持するのは不自然な姿勢になりがちで、結構たいへんです。
構想2
↓そこで、このような形状を考えました。
↓これは上から足を乗せると中央の金属板が接触してオートフォーカスが作動します。
↓この状態でつま先に体重を乗せるとシャッターが切れる仕組み
この構造はフットスイッチとしては非常に優秀で、オートフォーカスでスイッチに体重を乗せても、スイッチを傾けない限りシャッターが押せません。
”半押し”操作が非常に楽なのです。
市販品にも見られない構造です。
製作
構造もシンプルなのでとても作りやすい。
木の板に導電ケーブルを通す溝と、スプリングを入れる穴を加工。
真ん中の支点にはΦ3mmの木の棒を利用。
支点となる棒を引っ掛けるパーツ。
スイッチが上下に動くように縦に溝を作り、着脱できるように横にスリットを設けました。
棒を着脱するスリットを加工しているところです。↓
スイッチのベースプレートに先程作ったパーツを接着します。
スイッチ端子には厚さ0.3mmほどの真鍮板を使いました。
配線はレリーズから伸びる3本のケーブルを配線するだけ。
ということで完成しました。
フットスイッチの動作と制作風景も動画にしましたので是非御覧ください。
コメント