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Y軸をキサゲで高精度化その1

自作CNCフライスの製作記

いよいよ最後のY軸をキサゲで高精度化してみます。

Y軸のリニアガイドは640mmもあり、一番長いワークとなります。
また、構造上一番自重負荷がかかる部分なのでフレームに梁を通し、断面2次モーメントを向上させています。
ですが、この梁が邪魔をし、平面定盤で単純にすり合わせができません。
(下記断面略図参照)

rect3148-4

梁はネジ止めしているので取り外すことは可能ですが、梁を取ってしまうとフレーム自体が歪んでしまうのです。
そこで、Y軸専用のコの字型定盤を作り、梁を取り外さなくてもすり合わせ出来るようにしてみました。
rect3148-4

コの字型定盤の製作

コの字型定盤は軽量で丈夫なアルミフレーム材に鉄の薄板を接着して作ることにしました。
IMG_0598

この状態ですり合わせしてみると意外と当たりが付いているので平面に近いことが確認できます。
IMG_0599

このフレーム材を精密キサゲし、最終的に定盤の上でコの字型に接着すれば精度の高いコの字型定盤が完成するという目論み。
ボルト止めは強固に接合する事は出来ますが応力変形するのでNGです。
高強度の接着剤で固定するのが最善と判断しました。

不安な点は接着したフレームの強度が心配
ミクロン単位の精密な定盤なので自重でどの程度変形してしまうか未知数と言うことです・・・

次回に続く

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