ボール盤を使わずに作れる治具の第二弾です。
ちなみに、第一弾は「ボール盤・ドリルスタンド不要のダボ冶具の作り方」で作り方を紹介しています。
今回作るのはポケットホール治具と呼ばれるものです。
ポケットホールとは木材を木ねじを使って接合する為の技法です。
例えば、下の図のようにTの字型に木材を接合する場合を考えてみましょう。
本棚やキャビネットなどの箱ものを作る場合を想定していますが、木工用接着剤だけでは強度が弱く、負荷をかけると破損してしまいます。
強度の問題は、下の様に横から木ねじで接合すれば解決します。
しかし、これではネジの頭が見えてしまいますから見た目が良くありません。
そこでポケットホールの登場です。
ポケットホールは斜めに下穴を開け、斜めから木ねじを入れる接合技法になります。
当然ですが、下から覗けばネジ穴が見えてしまうのですが、通常は下穴が見えないというわけです。
ただし、多少強度は落ちるので木工用接着剤と併用することが条件になります。
ポケットホールの接合例
加工する木材に動かないようにクランプして木工用ドリルで穴を開けます。
この時、穴が途中で止まるようにドリルストッパーをドリルに固定して下穴を加工します。
作り方
M8×40mmスペーサー(外径10mm)と設計図に合わせて加工した木材を用意します。
設計図も用意しましたのでコンテンツ制作の為、ご支援いただけたら幸いです。
¥300 JPY
ボタンが動かない場合は下記のURLをご利用ください。
https://jsk-koubou.stores.jp/
木材の接着剤が固化したらスペーサーをJBウェルドで接着します。
写真では通常のエポキシ接着剤を使用していますが、JBウェルドを推奨します。
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接着剤が固化したら下の写真の様に木材を接着して組み立てます。
金属スペーサーが斜めに角度が付いていますが、この角度がポケットホールの加工角度になるため、非常に重要な角度になります。
↓
ポケットホールに使用するドリルはΦ8mmの木工用ドリルです。
ポケットホールは止め穴加工をするため、ドリルストッパーをネジに組み込んで使用します。
そのまま組み付けるとこの様に斜めになってしまいます。
(まぁ、斜めにならないように調整することもできますが・・・)
そこで内径Φ8mmのスペーサーを入れてからドリルストッパーを固定すると上手くいきます。
止め穴の深さは、板の厚さや、ねじの長さなどを加味して貫通しないように試作テストしてから使用します。
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