写真撮影はフラッシュを利用しているので問題なかったのですが、動画の撮影で問題が発生。
室内蛍光灯では色が悪い
室内の蛍光灯では光が弱く、高ISOによるノイズがでてしまいます。
加えて、発色が非常に悪い!
↓撮影した動画のキャプチャ。特に肌の色が青みがかり、血色の悪い色合いです。
ホワイトバランスはオートで撮影(NikonD750でAUTO撮影)
色温度を変えてみる
肌の色が悪いなら「色温度を上げればよいのでは?」と思うかもしれません。
色温度を上げ、コントラスト、明るさなどをいじってみました。
肌の色が明るくなり先程の映像よりはましになりましたが、今度は白い背景に赤みが強くでてしまいます。
自作した撮影用ライト
これだけだと発色の悪さがよくわからないと思うので、今回自作した照明で撮影した動画のキャプチャと比較してみてください。
高演色LEDを使っているので肌の色が自然な色合いですし、鮮やかな色合で立体感も増しています。
↓勿論カメラも撮影モードも同じですよ。(WBをオートにして撮影しています。)
なぜ発色が悪いのか?
結論から言うと、使っている蛍光灯の演色性の悪さ。
演色性とは、簡単に言うと太陽光の色にどれだけ近い色がが出せるか?という指標。
Ra=100を最良値として評価されます。
安い蛍光灯やLED照明は色の再現性を表す演色性が非常に悪く、Ra=70程度ほど。
青色が強くて中間のオレンジや黄土色と言った肌に近い色合いが低いため、血色の悪い肌色に見えてしまうわけです。
一方で、高演色蛍光灯という物があり、Ra=99の製品も存在しています。
LEDは今のところRa=90~95の製品が高演色品として出回っています。
自作した撮影照明に使ったLED(Ra=90)
撮影用のライトを自作
実は、照明ライトを使ったことがないので効果がどれほどなのか不透明でした。
そこで、簡単な紙工作でライトを作って検証することに。
スタンドフレームは10年以上前に購入した卓上ライトをそのまま流用することにし、照明の効率を上げるための簡易的な反射フードを自作します。
何かに似ているな~と思ったら、ピクサーのライトにそっくり。
頭でっかちで不格好ですが、軽量化しているので意外と安定しています。
フードが軽いのでアームを横に伸ばしても自立します。
フードは8角形
簡単に作りたいなら4辺でいいのですが、使用する厚紙のサイズとフードのサイズの関係から8角形にしました。
設計を元に展開図を作ります。
使用する厚紙はA3。レザークラフト用に購入したA3厚紙が大量にあるのでこれを使います。
幸い、プリンターもA3に対応しているのでそのまま印刷しました。
組み立てはペーパークラフトなので簡単。
実は分解して収納できるタイプを想定していたのですが、実際に作ってみると強度が足り無いことが判明。
結局、糊付けすることにしました。
ライトの反射には食器棚用のアルミシートを両面テープで貼り付けます。
適度な凹凸で乱反射しますし、アルミ箔より光沢があります。
裏面はスポンジ状になっていますが、意外と軽量で安価なので最適な素材かと・・・
というわけで完成です。
光もおおよそ均一に広がっているので問題ないでしょう。
ディフューズ(ライト全面に設置する光を拡散するシート)が無いので影は強く出てしまいますが、発色が鮮やかになったので大満足。影が気になるなら大きめのトレーシングペーパーを貼ったり、レフ板を使えば問題ないでしょう。
もう一つ欲しくなってしまいました・・・・
制作風景や蛍光灯との比較はこちらから↓
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