NCフライスで使っているWindows7の小型パソコンが壊れたらしいので原因の特定と修理してみます。
基本的にNCフライス用のPCは常に電源が入っていて、すぐに加工できるような状態にしています。
加工中に休止モードになっては困るので休止やスタンバイを切った状態で使用しているわけです。
しかも、断熱材がない納屋の一室を使っているので夏は40℃を超える高熱になります。
さらに、パソコンは排熱性が悪い小型PCを↓こんな感じで液晶ディスプレイの後ろに取り付けています。
スペックもcorei5なのでCPU排熱を考慮すると役満クラス
このような使い方が故障の原因に関係していると思われます。
【症状】
モニタが黒い画面になっていて、
「Initializing and establishing link….」と表示される
上記の画面で5秒くらいすると、
「Reboot and Select proper Boot device or Insert Boot Media in selected Boot device and press a key」とメッセージが表示され、Windowsが起動しません。
原因究明
上記の症状は要するに「起動可能なデバイスがないよ」っていう訳です。
今まで正常に起動していたわけですから、何らかの原因で起動可能(Windowsがインストールされた)デバイスが読み込めなくなったということ。
考えられる原因は・・・
- 熱暴走or熱によるPCの破損
- BIOSの破損や設定関連
- SSDの破損(熱による基盤の破壊?)
- OS(Windows)の破損
ぱっと思いつくだけでこれだけあります。
まずは一つひとつ原因を絞り込んでいきます
熱暴走or熱によるPCの破壊
電源を切ってしばらく放置し、夜間涼しくなってから電源を入れてみました。
ところが症状は変わらず。
なので熱暴走の線は消えました。
また、BIOSを立ち上げてみると正常に起動したのでPC自体が破損しているわけではないようです。
BIOSの破損や設定関連
上記でBIOSの起動がが確認できたのでBIOSそのものが破損しているわけではないようです。
次に、BIOSの設定がHDDブート(起動)になっているか確認します。
まれにBIOSの設定を記憶しているCMOS用のバックアップ電池が切れていることがあり、ブート設定も初期化されてしまうことがあるのです。
ところが、設定は正常。BIOS関連も正常のようです。
SSDの破損(熱による基盤の破壊?)
一応BIOS上からはSSDが認識されていることは確認していますが、認識しているからといってSSDが故障しているとは限りません。
そこで、SATA⇔USB変換ケーブルを使って別のパソコンからSSDが認識するか確認してみました。
SSDは実はmSATAという規格で、通常のSATAとコネクタの物理的な互換性がありません。
そこで、mSATA⇔SATA変換アダプターを別途用意しました。
これで準備万端
PCからSSDを取り外します。
もともとベアボーンキットで自作したPCなので内部構造は把握しています。
パソコンからSSDが認識されると、このようにマイコンピュータから中身を確認することができます。
ということは、SSDが故障したわけではなく、Windowsのシステムが破損したということが解るわけです。
ひとまず、SSDに保存しているデータをすべて救出し、その後クリーンインストールすれば元通り。
なぜWindowsが破損したかについてはよくわかりません。
ネットワークに繋いでいるわけではありませんから、ウイルスが原因とは考え難い。
考えられる原因は常時パソコンの電源がONの状態なのでたまに落雷の停電などでシャットダウンしていることが何回かありました。
今後はこまめにシャットダウンしたほうがよいのかもしれませんね。
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