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レザークラフト用の静音式菱目打ち機(簡易ハンドプレス機)を作ってみた

手仕事

簡易型の汎用ハンドプレス機を作ってみました。
レザークラフト用に作ったものですが、いろいろな工作に使えそうなので作り方を紹介します。

ちなみに、使い方や図面はレザークラフト入門で紹介しています。合わせ御覧ください。

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ハンドプレス機を作った経緯

革細工・レザークラフトでは糸を通す縫い穴を空けるのですが、菱目打ちと呼ばれる工具をハンマーでたたきます。これが非常に大きな音が出るのです。我が家は一軒家といえど夜中にハンマーで叩くと家族に迷惑がかかってしまいます・・・・。

そこで、工作機械用のクランプを使った簡易的な菱目打ち機を自作してみました。
簡単に作れますし、音が静かで性能の良いものが作れました。

必要な材料

クランプ

スーパーツール(SUPERTOOL) 横押し型トグルクランプ TPA50F

 

フレーム材

SPF 1×4材 19×89×600 6枚セット
(製作例では2枚使っています。支柱の強度が足りない場合は追加して強度UPも可能)
SPF 1×4材 19×89×600 6枚セット

より強度が必要な場合はアルミフレームや鉄アングルなどを使った方が良いです。
ヤマト アルミフレームYF-3030-6-600 YF30306600

ヤマト アルミフレームYF-3030-6-600 YF30306600

ナット類

フレームの結合用
M8×70mmボルト 2本
M8ワッシャー 4枚
M8ナット 2個

クランプ結合用
M6×30mmボルト 4本
M6ワッシャー 4枚
M6ナット 4個

4×35mm さらタッピング木ネジ 2本

必ずしも必要ではないもの

ドリルチャックblank(必ずしも必要ではない)
BOSCH(ボッシュ) ドリルチャックアダプター(キーレスタイプ) CKR-10KL

作り方

2次元CADでフレーム図面を作成
簡単に作れるように、角材をのこぎりで直線に切断し。ボルト穴を空けるだけで作れるように設計しました。

図面通りに木材を加工

木材の接合は接着剤+ボルト止め
接着剤は強力なオリジナルタイトボンドを使用。
フランクリン 木工用接着剤 タイトボンド オリジナル 8oz 237ml

接着後、30分ほどで実用強度になります。完全硬化は12時間後
貼りつけてから10分ほどで動かなくなるので、ドリルで下穴をあけて木ネジで締め付けます。
下穴を空けないと木が割れます。

クランプをM6ボルトで固定。

裏面にM6ワッシャーを入れ、ナットで締め付けます。

支柱と土台を組み立てます。
当初M8ボルトだけで固定して分解できるようにしたかったのですが、クランプは数百キロの力が出るのでやはり接合部がズレてしまいます。(固定ピンを使うことも頭をよぎりましたが、どうせ穴が広がってしまうだろうと考え却下)というわけで、ボンドで接着することにしました。

接着剤+ボルト止め

これでフレームは完成~
このままプレス機として利用できます。

レザークラフト用の取付アタッチメントを作ります。
菱目打ちの着脱を容易にするため、ドリルチャックを取り付けることにしました。
ただし、ドリルチャックのねじ穴は20UNF マウント。対してプレス機のねじはM10ということで取り付けられません。
そこで、M10ナットをドリルチャックに接着することにしました。
接着剤が良く食いつくように、砥石で金属表面を荒らしています。接着剤が取れてしまったら別の方法を考えます。とりあえず、結構いい感じに接着されているようです。

↓こんな感じにナットを接着

クランプにドリルチャックが取り付けられました。

ドリルチャックを任意の位置で固定できるように、M10の止めナットを挿入してダブルナットにしました。

ハンドプレス機の使い方

このハンドプレスはトグル機構を用いています。ドリルスタンドのようなてこ式とは違い、ハンドルの昇降とプレスする力が一定ではありません。
ハンドルを倒し切ったとき、最大の力が発生するようにできています。
つまり、ハンドルを押し下げた時、菱目打ちとゴム版が接触するように高さを調整すると、理論上ベストな位置になります。

ただし、プレスの圧力でフレームが歪みます。
試運転した経験から、3~5mm程度上げてからセットするとよいでしょう。

早速使ってみました。非常に軽い力で穴があきます。指先だけで穴が開くほどです。
目打ちがサクッと気持ちよく入ります。
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1.6mm厚のヌメ革に菱目打ちで穴を空けた時の動画です。↓

パンチで穴を空け、ハトメで止めることも簡単にできます。

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